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保護者・高校教員・本学OBOGからのメッセージ

「留学で家族の大切さ、親のありがたさを知る」

聖マリア女学院中学校・高等学校(岐阜市) 居上 瑞穂 先生
聖マリア女学院中学校・高等学校 居上瑞穂先生
思わぬ留学の成果が

留学の成果は何?と問うとき、みなさんの頭に最初に思い浮かぶのは、なんでしょうか。語学力の向上ということではありませんか。
たしかに、それは間違いないでしょう。しかし、それだけではないのです。生徒たちは、それはもう様々な成長を遂げて帰ってくるということを、私たち教員も、保護者の方々も実感しています。
そんな成果のひとつ、ある生徒が私に言ったこと。それは、「家族の大切さ、親のありがたさを知りました」ということだったのです。
私は、うんうん、そうね、と何度もうなずいてしまいました。日本のいつもの生活は、つい子どもを甘やかして、何でも与えてしまいがちになります。そのため、子どもも力を伸ばす機会がなく、自立心が育ちにくくなる面があります。

一方、海外では、そういうわけにはいきません。自分で行動し、自分に責任を持ち、困った事が起きたら、自分で解決する手立てを考え、必要とあれば交渉し、粘り強く説得するという行動に出なければならないこともあるでしょう。それは、今まで体験したことのない、つらい試練かもしれません。自分の無力をいやというほど知らされて、情けなくて、泣きはらすことだってあるでしょう。
実際、留学後、最初の興奮が冷めた2ヶ月目くらいに、ふさぎこむ時期もあると聞きます。

人間として成長する

そんなとき、家族の存在が、両親が自分を見守ってくれているということが大きな励ましとなって、乗り越える勇気を与えてくれるのです。
「今まで、どれほど自分が親に頼って、甘えてきたかということを感じた。自分を育ててくれた親への感謝が身に染みて涙が止まらなかった」と話してくれました。
可愛い子には旅をさせよとは、まさにこのことで、留学を経て、人間としての成長を遂げたということでしょう。

本校は、本部がスペインにあり、国際交流も盛んで、生徒の留学も積極的に行われています。異文化を知る中で、子どもたちは、いやがおうにも自らを見つめることになります。そうしたとき、自分にとってかけがえのない家族を改めて思うということは、すばらしいことです。

このような体験をすると、周りを見る目も変わってくるのです。最近の日本人は、何をしてもらっても、感謝する気持ちを知らず、当たり前だといわんばかりの顔をすると言われることがありますが、こうした体験を経ると、今まで見えてなかったものに「はっ」と、気づくようになるのです。
そうなってくると、国際機関やNGOなど、国際協力の舞台での活躍を志す気持ちもふくらんできて、実際にその道に進む卒業生も少なくありません。

私は、そうした教え子たちを誇らしく思います。彼女たちに、
「あなたたちは留学で、知識だけでなく人間として成長しました。だからこそ、すばらしい仕事ができるのですよ」
と話しています。