先輩からのメッセージ

一心不乱

PROFILE

黒川めぐみさん

NIC 第18期生 広島県安田女子高校卒
ロンドンメトロポリタン大学 ビジネス&プロダクトデザイン専攻

知名度でなく、「中身」で選んだ大学。

ビジネスとプロダクトデザインの両方を学べるイギリス唯一の大学・ロンドンメトロポリタン大学(LMU)。ロンドンの北東部のビジネス街にある都市型の大学で、めぐみさんは学んでいる。「ビジネスのクラスは一クラス10人、デザインのクラスも20人くらいと少人数で、とても楽しいです。」

実はロンドンメトロポリタン大学は、イギリス国内でも最も新しい大学の一つで、ランキングも上位にはない。

めぐみさんも実は、ケンブリッジで履修したアート・ファンデーションでは、Distinction(最優秀成績)をとり、ロンドン芸術大学(University of Arts London:UAL)にも合格していた。「でもビジネスをどうしても勉強したくて。UALだと美術だけになってしまうし、何のためにイギリスに来たのかを考えると、大学の知名度ではない、って思ったんです。あと、LMUには交換留学の制度もあったので、本当にやりたいことをやろう、って思ってLMUを選んだんです。」そう語るめぐみさんは来年はヨーロッパかアメリカの大学への交換留学を予定している。

がんばるのは当たり前。

めぐみさんは中学から広島市内でもトップ3に入る安田女子に入学。その中でも常に学年トップクラスにいた。「わりと自由な校風で、何でもやっていいよ、っていう感じ。勉強は最低限のことだと思っていたのでしっかりやっていました。」 勉強以外にも中学時代は英会話学校に通い、高校では空手道場に通い、少林寺流錬心館空手道初段をとった。

「NICを選んだのは、自分を試したかったからです。中高時代は、やれば何でもできたので、より上のレベルを目指したかったんです。」 そう思って入学したNICは、「まさにチャレンジングでした(笑)。何度も壁にぶつかりました。でもNICで頑張れたから今やれるという自信になっているし、そのがんばりが、私にとってのSTANDARD。だからがんばるのは、当たり前なんです。」

NICで出会った友達は、今でもかけがいのない仲間。イギリスに共にやってきた仲間とは時折食事をともにする。「ひとりじゃない、っていつも思います。みんな同じようにつらい思いもしているし、夢を語っても、絶対チャカさない。」

一心不乱

卒業後は、多くのデザイナーが所属する会社を立ち上げたいという。「優秀なデザイナーを、クライアントの要望に合わせて派遣する会社。黒川さんに任せたら間違いない、という会社をつくりたい。そのために、ビジネスとデザインの両方を今勉強しています。」

イギリスに来て、性格が素直になったというめぐみさん。
私の信条なんですが、『やりたかったら、やる。』っていうこと。「できるかできないか」を考えていると、一歩も前に進めなくなるし、他人がどう思うかを気にしすぎていると何もできなくなる。」

「一心不乱。」今のめぐみさんに、一番ぴったりな言葉が浮かんだ。