人生を変える、本氣の「アメリカ留学」
川島彩子さん

「失敗してもいいじゃん!」

『とりあえず大学』という風潮がいやだった。

NIC修了後、アメリカに来て2年半で卒業を迎える川島さんは、現在、サンディエゴに近いリゾート地Carlsbadで、アフリカ向けのNGOでインターンシップを行っている。
「インターンシップはもっと早くからやっておけばよかったです。とても楽しくて。」

高校2年生の冬、NIC受験を決意した。
「ちょうど大学受験のための勉強を始めて、塾に行き始めたのですが『とりあえず大学』という高校の風潮がいやだったんです。受験や順位にしばられたくなかったんです。」

自分の自信も崩れるような高いところで勝負したかった。
「勉強したいことも日本にはなかったし、せまいところでみみっちくやりたくなかったんです。」

NICに行きたいと言った時、高校の先生は応援してくれたが、両親はあまりいい顔をしなかった。「女の子だし、手元に置いておきたかったんでしょうね。」

勉強は、NICが一番難しくて大変だったという。「NICで慣れていたので、グロスモントでは余裕だったし、サンディエゴでもそんなに難しいと思ったことはないです。」実際1年間居たグロスモントカレッジではオールA、サンディエゴでも4段階で3.95の成績をとった。

『みんな違っていて当たり前』

卒業後は日本で就職を予定している川島さんに、アメリカに来て変わったことを聞いた。

「人と比べることがなくなりました。以前は人と比べることでしか、自分を評価できなかったんです。目に見える結果でしか自分を認めることができなかったんでしょうね。」

アメリカではそんな風に見られない。 「こっちではみんな違っていて当たり前という空気が強い。成績がオールAだからすべてOKだというわけでもないし。上には上がいます(笑)。」

そういう風に思えるようになったのはサンディエゴで出会ったアメリカ人の友達の影響だった。 「モデル国連」という国際関係を学ぶ学生たちが大学対抗で行うイベントがあるのですが、私とチームを組んでいた男の子が、普段はいい加減なのに、いざ本番になったら、リードしてくれて、すべて仕切ってくれた。」

その友人はその後、不慮の事故で亡くなった。自分の目標だった人は、もう近くにはない。

最後に高校生へのメッセージ。
「今のレベルで満足しないで欲しい。やりたいことはみんなやっておけ。人はみんなプライドがあって、人前で失敗することとかイヤだって思いますが、別に失敗しても、変な格好をしていてもいいじゃん!って。周りはそんなに気にしていませんよ(笑)。」

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海外での思い出
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川島彩子さん
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森みはるさん

「母への感謝。」

母への感謝

留学に興味をもったのは、高校生の時に英会話を習い始めてからだった。 「日本の大学生は授業をおろそかにしてバイトばかりしているイメージがあって行きたくなかったんです。我が家は母子家庭ですし、限られたお金を有意義に使いたかったので。。。」

ちょうどその時、NICを見つけた。
「先輩のメッセージを読むと、うわべじゃなくて本当に頑張っているのが伝わってきました。」

NIC修了後は、ディアブロバレーカレッジ(DVC)に進学。勉強では経済学で一つBを取った以外はすべてAをとった。勉強以外にも、自分が信仰している宗教のサークルを自分で立ち上げた。
「DVCに同じ信仰をもつ音楽の先生がいたので、その先生に顧問になってもらって、メンバーも6人でスタートしました。」

アメリカに来て感じることは?と聞くと
「やっぱり母親の大切さですね。高校の時はずっと反抗していたのですが、今は2週間に1度はSkypeで話をしています。」

バークレーは他の大学と比べても授業料が高い。
「NICにいた時に申し込んだ日本学生支援機構の奨学金を毎月借りています。これがなかったら留学できなかったかも。」

努力したら結果は出る

将来は、学んだことを生かして、草の根的に、人の幸せを考える仕事をしたいという森さんは、高校生へのメッセージとして次のように話してくれた。
「英語ができないから、といってあきらめないでほしい。可能性は無限だと思います。一番大事なのは、ありきたりですが、『努力』。努力したら結果はでます。やればできる!」

最後に、アメリカ留学に興味をもつ読者への一言をお願いすると、
「NICに本当に感謝しています。NICでの1年間があったからこそ今頑張れているし、NICなしで今の自分は想像できません。」

University of California Berkeley

カリフォルニア大学バークレー校 国際学部平和・紛争学科
BA in Peace & Conflict Studies

森 みはるさん 名古屋大学教育学部附属高校卒業 NIC第19期生
Miharu Mori

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DVCでの卒業式にて
DVCでの卒業式にて
DVCでの卒業式にて
森みはるさん
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宮本由紀子さん

「人に何と言われても「自分は自分」」

高校でも屈指のワル

宮本さんは、現在、住友生命米国現地法人SLIAで福利厚生コンサルタントとして法人営業をしている。ちょうどインタビューの日は午後から大きな契約のためのプレゼンテーションが予定されていた。「今日の契約が上手くいけば、今年のボーナスも期待できます(笑)。」

現在は、SLIAロス支社で活躍している宮本さんも、高校時代は、学年を代表する劣等生だったという。「勉強はそこそこでしたが、400人の中の、数名のワル。その仲間で停学にならなかったのは私だけって感じでした。(笑)」

山口県内でも屈指の進学校。当然家族の期待も大きく、国内の有名大学への進学が当然のこととされていた。しかし、

「夏休みに友達と海に行ったんですが、そこでいろいろ考えて。。。自分が本当に有名大学に行きたいのか。(行けないと思ったのかもしれませんが)アメリカに行けば、海外の大学だったら、日本人は大学名を知らないのだから、関係ないのではないか、って思ったんです。」

「今考えれば、単に受験から逃げたかっただけなのかも知れませんが、高校にある進学情報誌の一番最後のページにNICが掲載されていて、それを見て、広島であった説明会に母と一緒に参加しました。」

説明会に出た後も母親は反対し、「とりあえずセンター試験は受験しなさい」。しかし一度決めたことを曲げない性格で、センター試験も受験することなくNICを受験、合格した。

California State University Northridge

カリフォルニア州立大学ノースリッジ校 経営学部財政学科卒業
BS in Business Administration, Finance Concentration

Sumitomo Life Insurance Agency America Inc.(SLIA)
ロサンジェルス支社勤務(住友生命グループ)

宮本 由紀子さん 山口県立山口高校卒業 NIC第14期生
Yukiko Miyamoto

NICでの生活は、何もかも新しいことばかりだった。
「今までに出会ったことがない人たちで、バックグラウンドも色々。社会人の人もいたし、国籍が違う人もいました。思春期で『がんばるのはカッコ悪い。』と思っていたのですが、NIC生が皆頑張っているのをみて、最初は「何でこんなに頑張っているんだろう?」って思って(笑)。」 大きな刺激を受け、少しずつ友達も増えていった。

田舎から上京してきて、羽目をはずすことも多かった。「成績不良で母親宛に学校から手紙が送られたこともあります。NICでも劣等生だったんです(笑)。」

NICを修了し、次に進学したのはカリフォルニア州立ディアブロバレーカレッジ。そこでは4段階で3.8の成績をとって、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校経営学部に3年次編入した。

在学中に、現在のSLIAでインターンシップを半年行い、そしてそのまま正社員として継続採用。
「ちょうど就職難の時期で、インターンもなかなか見つからなくて、留学生だということを隠して探していました。Citibankも内定をもらったのですが、最後に留学生だということがバレて、内定も取り消しになって。。。」

正規採用を募集していたSLIAには、直接電話で交渉してインターンとして受けいれてもらった。
「仕事をさせてもらえるのでは無給でもかまわない、何でもしますと言って(笑)。アメリカで就職したかったのでインターンが一番の近道だった。必死でした。仕事探しも新規営業と同じ。田邊由紀子という商品を会社にアピールするのです。結局2ヶ月目で、正式に採用してもらうことになりました。」

『みんなと一緒』は意味がない。

アメリカに来て変わったか、との問いには 「人種のるつぼのアメリカでは、何も主張しなかったら、行動しなかったら埋もれてしまいます。アメリカに来て初めて自分が日本人であること、田邊由紀子であるということがやっとわかってきた感じ。『みんなと一緒』には意味がない。自分がなくなってしまいます。」

行き当たりばったりでも、自分がやって失敗しても、馬鹿にされても「それが自分。」だと受け入れること。「そのままでいい。」
「英語も一緒。日本人なまりの英語、文法が多少間違っていても『それが自分、私の英語だ』ということ。」

ロサンジェルスでは、思いがけない出会いもたくさんある。
「自宅のあるRedondo Beachに日本風居酒屋があって、そこのオーナーご夫婦もNIC生(7期生)だったんです。いろいろ話をしている中で、共通の話題がたくさん出てきて、『もしかして、NIC?』って(笑)。あと、某商社の駐在夫婦とその居酒屋で出会って、話をしたら、その人もNIC生(2期生)!」

「『NIC』っていうだけで、面倒見てもらったり、面倒見たり、縦横のつながりが強いんです。」
群れない、媚びないをモットーとするNIC生も、NIC『共歩会』として世界中でつながっている。その絆は慶応三田会、早稲田稲門会にも負けていない。

アメリカ留学に興味をもつ高校生へのメッセージとして「やりたいことを見つけてそれを追求して欲しい。回り道をしても、目標に手が届かなくても、人に何と言われようと、挫折や妥協だなんて思わなくてもいい。その過程で自分にとって大事なものを必ず見つけられるから。」

インタビュー終了後、日本帰国へ急ぐ小生を、空港まで車で送ってくれた。「午後のプレゼン頑張ります!」 契約を無事成功して欲しいと心から願った。

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ノースリッジ校の卒業式
大学4年の時、ケーススタディで同じグループだったクラスメイトと
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出田詩織さん

「学力よりもやる気」

中学高校の英語は全部赤点

高校では音楽科に在籍し、声楽とピアノを勉強していたという出田さんだが、高校1年の時に、音大に行く意欲をなくしてしまったという。
「普通科ではないので、当然、英語の授業時間も少ないし、中学高校の英語は全部赤点(笑)。他の大学を目指すにしても、留学を目指すにしても、方法が見つからなかったのですが、NICは、現時点での学力よりもやる気を重視すると言っていたので(笑)。父も後押ししてくれて、ココだったらやっていけるかな、と思いました。」

高校まで一回も勉強らしい勉強をしたことがないという出田さんは、NICでもHBという一番下のクラスからスタートした。英語の勉強は一生懸命頑張ったが、まだやりたいことは明確ではなかったという。

そしてNIC修了後はホスピタリティを学ぶために、ネバダ州に進学したが、どうしても演劇をやりたくなり、1学期でカリフォルニア州立サンタモニカカレッジに編入した。
「サンタモニカではミュージカルや映画、学生がつくる舞台などあわせて7個の作品に出演しました。一番思い出に残っているもののひとつに『ミス・サイゴン』があるのですが、サンタモニカカレッジの先生がディレクターをやって、サンタモニカの学生から、女子でたった6名の中の一人に選ばれたんです。」

学部で唯一の日本人

編入に際しては、USC(南カリフォルニア大学)とバークレーに出願し両方に合格。バークレーを選んだ。現在バークレー校の演劇学部で役者志望は、日本人は出田さん一人だけ。
「今でも英語の発音に自信がありません。USC編入試験の際に、演技のオーディションがあったのですが、その際にも、個人で先生を見つけて発音を見てもらったりもしました。」

University of California Berkeley

カリフォルニア大学バークレー校 演劇学部在籍
BA in Theatre Arts

出田 詩織さん 長野県立小諸高校音楽科出身 NIC第18期生
Shiori Ideta

バークレーに編入後も、7個の作品から一つのショーを作るオーディションを受けて、そのうち3つの一次試験に合格したが、
「今学期は18単位も取っていて、さらに大学のコーラス部にも入っていたので、忙しくて一つしか2次試験を受けられなかったんです。」

その唯一2次オーディションを受けた作品が「Three sisters who are not sisters」という作品だった。そして自分でも予想外の『合格』。どうしても参加したかったので、コーラス部の活動を次の学期まで延期するよう、コーラス部の先生に懇願し、役を得ることができた。

今、ハリウッドで製作する日本の映画からのオファーも来ているという出田さんは、すべては人の縁だという。
「サンタモニカにいた時に、『オーディションに出るだけで単位をあげる』と言われて参加したオーディションで、別の監督も紹介されました。その監督の作品に出たらまた別の監督に誘われて、、、そういう縁が続いていろいろな舞台、映画に出ることができました。」

つらい経験や人とのあたたかいコミュニケーションもすべて演劇を通じて体験し学んだという。
「バークレーでは演劇の勉強だけでなく、政治や経済、歴史の勉強もして、『人』について勉強したい。」

好きなことだからこそ、情熱が出る

アメリカ留学に興味をもつ日本の高校生へのメッセージを求めると、
「自分が動けば、周りの人が支えてくれます。人種は関係ないです。日本だったら、好きなことだけやっても駄目だとか、前例がないから、といって断られることもあるかもしれませんが、本当は『好きなことをやる』からこそ情熱が出るし、それがわかれば周りに応援してくれる人が増える。そうすればつらいことも我慢できるようになります。『自分は駄目だ』と思ったら、まずは何ができるかを考えて、一つ一つ少しずつやっていくしかない。そうすれば、自分に自信が出てきます。」

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出演したミュージカル
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