第30期生メッセージ集

I think, therefore I am.

I think, therefore I am.

久しぶりに日本語で文を書く機会を楽しみつつ、読んでいる方の選択肢を広げるための役にたてれば幸いです。

さて、ここにこようか迷ってる方に質問です。
あなたは、何かにとらわれていますか?
他の人とは違う道を歩むことに恐れを抱き、決断を躊躇している人もいるのではないでしょうか。
一年前、僕がそうでした。
学歴や反対意見などに翻弄され、煩悶しました。しかし、これらは誰かの価値観を反映した虚構で、それにとらわれるのは、自分自身であることを否定して生きていくことだと怖くなりました。
結果、自分の目で世界を見てみて、NICにしました。親には感謝してもしきれません。

NICのいいところは、苦しめる環境があり、努力している他人がいるところです。
NICは少なくとも受験勉強よりは大変です。
しかし、別段苦しみに美徳もないですが、ここでの努力している瞬間はずっしり重く、それが故に生きている心地がして、好きです。
また、NICでは、クラスに関係なくいつも誰かが努力していて、その姿に励まされます。そして、ここには色んな人が集まるので、たくさんの価値観に触れることができます。
それにより、自分の限界、幸せ、苦しみなどの尺度が変わっていき、わくわくします。そんな尊敬できる人たちに会えてとても幸せです。

自分のために人生を生きることが美徳になっていますが、僕は人のために生きたいです。
人並みの幸せを手に入れつつ、世界から貧困と争いを減らすために人生を捧げていくつもりです。杉原千畝のように。
そして、それには教育が近道だと気づきました。
いくら技術が発展しても、それが経済指標であるうちは、貧困を根絶するのは不可能に近いと思います。僕は貧困というのは裕福な人の穿った考え方だと思います。ホセ・ムヒカ大統領のように、一般市民並みの生活しながら収入を得て、稼ぎすぎたという人だっています。
考え方次第で、見える世界は変わると信じています。
だから僕は、教育を通じて、お金にとらわれずとも多くの人が自分の人生を肯定できるような、多様性に寛大になれるような社会を作ります。

最後に、いつも僕と仲良くしてくれている人たちに感謝を伝えたいです。
みんなが目標に必至になっているとこをみるとここに来てよかったと思えるんです。
とても励まされるし、助けられています。
そんなみんなのように自分の夢に向かって邁進できるような社会に近づけられるよう、これからも努力を続けていきます。

PROFILE

Shun Yokoyama【東京校】
日本大学習志野高校出身
カリフォルニア州立ディアブロバレーカレッジ進学