第27期生メッセージ集【東京校編】

進路で悩んでいる人へ

私はNICに入学する前、日本の大学を目指していました。高校の時から海外進学は考えていましたが、あの頃の自分はマイノリティになる事を恐れて結局周りの友達と同じように日本の大学を受験するという道を選びました。しかし、大学生になりたいと思った事は一度もありません。塾の帰りに酔っぱらって騒いでいる大学生たちをみて恐怖さえ感じていました。そこで大学進学をやめる勇気はさすがにありませんでしたが、大学でもしっかり勉強をしたいと決心しました。受験の結果、志望していた大学に合格することができなかったので、改めて自分の進路について考えました。

がむしゃらに勉強していたことは事実ですが、自分には学びたい事がはっきりしていませんでした。というか真剣に向き合って考えた事がありませんでした。しかし、中学からずっと変わらず抱いていた夢がありました。それは、海外に留学すること。通っていた高校は帰国子女がほとんどだったため、英語で会話している友達が本当に羨ましかったです。高校入学まで中国にいた自分でしたが、やっぱり中国語より英語がかっこよく聞こえました(笑)。いつか自分も彼らの様に英語で会話したいと思いました。それを再び思い出した時、正規留学がしたいと思いNICに行く事を決意しました。他の面で他人に勝てなくても、自分は語学を強みにすればいいんだと、少し自信をもてるようになりました。

NICに入った直後は正直大変でしたが4月生には負けたくないと必死についていきました。毎日の課題をこなしていくうちに、気付けば目の前の苦難から逃げずに向き合えている自分がいました。課題の量は半端ないはずなのに、それが苦痛には感じず、むしろやりがいを感じていました。この道を選んでよかったと思えた瞬間でした。

長々と自分の話をしてしまいましたが、進路で迷っているみなさんに伝えたい事、それは自分と向き合い本当に進みたい道を選んでほしい。それはもしかしたら遠回りをしなければ見つからないものかもしれないし、意外と近くにあるものかもしれない。自分が試してみたいと思ったのならそれは絶対やってみるべきだと思います。その道がだめだったとしても新しい道が必ず見つかります。人生は毎回同じ答えの方程式じゃない、だから下した決断がどの方向にいくのかも自分次第。妥協せずに自分の人生に責任をもってほしいと思います。そうすればたとえ挫折したとしても後悔はないはずです。そう信じてきた私は、自分の選択に後悔はありません。今の自分に会えてよかったです。

PROFILE

Rena Ichimura
東京都・国際基督教大学高校