第27期生メッセージ集【東京校編】
家族へ
私がNICに来て変わったことは、ただ英語ができるようになったとか、勉強時間が増えただけでなく、自分の為ではなくて人のために何かすることが少しずつできるようになった事です。
忙しいNIC生活の中で自分の欲望や自分勝手さ、勉強したい気持ちを抑えて誰かの為に何か行動する事は辛い時もありました。正直、家庭のことで今まで以上に悩んだり、頭が一杯になる時もあり、このNIC生活により更に悩みも増えた時期もありました。自分が忙しくなり家族の事を気にかける時間も無くなる事が本当に嫌で、家族には本当に申し訳ないと思ってます。NICの宿題で頭がいっぱいになり、友達や家族の事も何も考えられない自分が情けなく、家事など些細なことも出来ずにいたのも嫌でした。時には自分が何故NICにいるのかすら分からなくなりました。
そんな私を励ましてくれたのは家族や友達、先生や後輩であり、どんなに私がイラついても私のことを応援してくれた家族に感謝します。だから自分が大変な時でも友達の悩みは聞こうと思えたし、人の為に何かできた訳では無いけれど人のために何かしようと思える自分でありたいと思えました。自分の事も勿論大切だけど、自分よりもっと辛い人は沢山いるし、自分の為だけにNIC生活を送りたくなかった。
自分がこんなに勉強して、本当に頑張ろうと思ったことも今まで無かったし、自分でも驚く事は勉強面で沢山あるけれど、私がNICの事を話すときに自分の勉強時間がどのくらい増えたのか、どのくらい頑張ったかなんていう話はただの自己満足に過ぎません。私が一番これからも大切にしていきたいのは人との繋がりです。
私は将来、臨のようにハンデを持つ人、又精神的に病んだ人たちをアートを通じて助けたいと思っています。
日本にはまだまだ障がい者や精神的な病に対しての理解が無いので、そのような人のための活動をしたいです。こんなこと家族の誰にも今まで言った事ないですね。私はこれからも人と繋がりたいし、この日本を変えたいです。このNICの一年間で日本のいい所を沢山探せました。何で今まで気づかなかったのかと思うほど沢山ありました。留学を通じて自分が日本の文化を新たに知る事、そしてそれが未来を変えるきっかけになればと思います。何処へ行っても辛いことは付き物ですが、抱え込まず頑張って行きたいです。留学させてくれてありがとうございます。
これからも宜しくお願いします。
Inori Morimoto
東京都・和光高校