第27期生メッセージ集【東京校編】

お父さんへ/お父さんとお母さんへ

お父さんへ

お父さん、久しぶりです。もうお別れをしてから2年以上経ちます。あれから私の人生は変わりました。2012年、それは私にとって一番印象深い年でした。きっとこれから何があっても、人生の分岐点は2012年でしょう。

水が汚いせいで毎日お腹壊して、スコールの降った夕方は泥の出るシャワーで、毎日食べ物も辛くて、インド訛りの英語は全然聞き取れなくて、高2だったのに毎日学校でも泣いたりと、本当に大変でした。それでもお父さんが夕方に家に帰って来れたのは嬉しかったです。今までまともに話す機会もなかった進路の事も話せました。あのときお父さんは、絵に関する仕事がしたいと言った私にグラフィックデザイナーを勧めてくれました。あの日から、将来の夢はデザイナーしか見えません(笑)。

それから日本の大学や海外の大学を調べたりしました。あのままインドのインターナショナルスクールに2年いたらそのまま海外の大学には行けたけど、私はNICに来れて良かったと思います。1年遠回りかもしれないけれど、全く海外の大学も知らなかった私には無理があったと思います。NICに来なかったらイギリスに行きたいとも思わなかったし、それに沢山の仲間にも出会えました。NICに行かなかったらずっと1人だったかもしれないと思ってます。インドに日本人はいなかったし、インドから海外の大学に進学しても海外にいながら支えあえる日本人の友達に会えたかも分かりません。でも今は1人じゃないって思えます。素敵な仲間に出会わせてくれてありがとう。きっとNICまで導いてくれたのはお父さんだと思ってます。

お父さんが倒れたので、私のインド生活は結局半年で終わってしまいましたが、そのお陰で今の私がいます。どっちみち留学をすることは決めていたけど、正直、無知で行くのは本当に不安でした。留学したい。でもついていける英語力はあるのかな。卒業したいな。就職は?考えて着く先はなんだか真っ暗な気がしました。
でも今はどこの国の大学だって卒業出来る気がします。それにちゃんと卒業後の目標も沢山あります。50歳くらいまでは迷わなさそうなくらい沢山目標があります(笑)

まだファウンデーション後の大学はわからないけれど、デザイナーの夢は絶対に叶えてみせるから、これからも見守ってて下さい。

PROFILE

Aya Tagawa
埼玉県・県立上尾高校

お父さんとお母さんへ

一年前の、高校3年生のわたし。NIC進学が決まり、安心していたころ。両親の存在は一人っ子の私にとって抱えるには大きすぎた。お父さんもお母さんも大人気なく見栄を張っていて、家が窮屈だった。なんでわたしは生まれたんだろう、って思ったときもあった。ちょうど一年前の今頃は、毎晩泣いていた気がする。それでも、NICに入ったら絶対いいことがあるって確信はあった。

今。その確信は当たっていて、毎日楽しい。楽しいっていうのは、友達とわいわい騒ぐってことじゃない。休日の使い方がへたくそな私にとって、NIC生活は毎日毎日課題に追われ、夜遅くまで勉強して、それでも気づいたら布団の上で寝ていて、焦って朝ごはんを食べて、電車の中で終わるものをやり、事務局バイトの時間まで必死こいて課題を終わらす日々。それでも毎日やってけるのは、周りの存在だと思う。わたしの何十倍も人生について、夢について考えていて、くよくよしているときに奮い立たせてくれるひと。クラスは違うけど誰よりも頑張り屋さんで、会うたびに元気をくれて、かつ私のことを気にかけてくれるひと。きちんと相談にのってくれる、本当の家族みたいに安心して頼りになるひと。いつもにこにこしていて、でも勉強も課外活動もがんばっていて、そんな姿がモチベーションをあげてくれるひと。わたしのひどすぎるリサーチペーパーを何回も直してくれたり、悩んだときに相談すると自然とポジティブに考えられるようになれるクラスのみんな。こういうひとたちに囲まれて、勉強できて、毎日を過ごしているわたしは素直に幸せ。
みんな、わたしの大好きなひとたち。

学校では友達みんなが支えてくれて、家ではおばあちゃんが支えてくれる。寝坊しても必ずなんか食べなさい、ってごはんを作ってくれる。どんなに遅く帰宅しても、ずっと待っていてくれてスープを温めてくれる。スーパーおばあちゃんのおかげでわたしは元気に登校できている。おばあちゃんが作る料理でわたしが元気になっているように、わたしも料理で人を笑顔にしたい。世界中のひとたちに食べてもらって、幸せがどんどん広まってほしい。

こんな毎日もあと何ヶ月か経ったら終わり。わたしはオレゴン州で勉強する。自分で決めたことだから、どんなに大変なことがあっても絶対やっていけるし、やっていくしかない。未来が楽しみ!

お父さん、お母さん。悲しいことも悔しいこともあるけれど、わたしは生まれてきて、大好きなひとたちに囲まれて勉強できて幸せです。2人が出会ってくれて、ありがとう。

PROFILE

Yui Takeuchi
福井県・県立福井商業高校