第28期生メッセージ集【東京校編】

自分を好きになること。/『 Take it easy! 』

自分を好きになること。

気が付けばもう二学期も終わる時期になりました。信じられないほど時間が早く過ぎていき、来年にはアメリカにいることがまだ想像もできません。

私がNICに入る前、私は自分が大嫌いでした。成績が良くても自信と夢がなく、得意なことはデッサンや描絵だけ。進学先は美大しかないと考えていました。求められたらそれをする。
面倒ならしないし、目立ちたくない。そんなつまらない自分が本当に嫌でした。

高校生の頃のオーストラリアでの修学旅行。英語で学ぶことの楽しさ、英語が話せることの重要性を体感しました。そして友達の英語会話サポートをする喜びを覚えています。その後の大学受験勉強の際、友達の期待がとても重く感じ、勉強が退屈でやる気を失った時にNICをネットで見つけました。

NICの生活が大変であることは分かっていても、ここを知ってから、普通に日本の大学に行く自分が想像できなくなりました。そんな自分勝手な私の背中を両親と親友が押してくれ、そのおかげで今勉強できていると思います。

NICでの英語を通した勉強は新鮮でした。常に意見を求められ、答えが一つではない問題は想像力をかき立てました。興味のない授業であっても、知らないことを知ることが楽しくなっていきました。勉強の概念が変わったと思います。性格も少し変わった気がします。少しでもやりたいと思えばチャレンジし、理由をつけてやめることがなくなりました。アウティングの時にクラスの代表でランウェイを歩いたことは、今までの私では考えられない事です。自信が持てるようになり、自分を好きになれました。

私は来年シリコンバレーのカレッジへ行き、大好きなサッカーチームで働くために、Athletic Injury Care という学科でスポーツ医療を学ぶ予定です。難しいとは思いつつも、努力して必ずトップチームで働きます。朝車で送ってくれ、私が理不尽に八つ当たりしても支えてくれた母、いつも意見を尊重してくれた世界で一番かっこいい父、そして日本に残す大好きな親友に心から感謝します。(写真: 左)

PROFILE

Rui Igarashi
神奈川県・神奈川県 鵠沼高校出身
カリフォルニア州立フットヒル・カレッジ進学

『 Take it easy! 』

皆さん、人生 take it easy ですよ!私たちは、神様なんかじゃないんだし、何もかもが完璧にできなくていいんです。自分らしく、気楽に、少しずつ前に進めたら十分じゃないですか。私は、人に誇れる特技なんて持ってないし、頭がいいわけでも、運動神経がいいわけでもありません。だけど、一度きりの人生、ただの一般人でなんて、終わらせたくない。私は、常に自分に正直に生きるようにしています。自分が自分らしくいられること、それこそが、人に誇れることなのかもしれません。

でも、もともと私は、ただ人の後ろを歩いていました。私の姉は、いつも何でもサラリ、とこなしてしまう天才肌で、私の憧れでした。私は、姉になれるわけでもないのに、常に姉を追いかけていました。だけど、何をしても私は姉に劣っていました。比べられることを嫌いながらも、同じフィールドで勝ちたくて、ずっと追いかけていたんです。高校に入学して、ふと後ろを振り返った時、私の後ろに自分の道はありませんでした。すべて姉が作った道の上。私はからっぽでした。

何もない自分が、嫌で、嫌で、どうしようもなくなりました。そんな時、“Take it easy.” って言葉は、私を楽にしてくれました。あぁ、思うようにやればいいんだ。比べる必要なんてないんだ。今まで道を歩いていただけの私にとって、自分らしく生きる事は、難しかったけど、今までにない、心の高揚を与えてくれました。それからは、今までみたいに自分を縛って、後悔なんてしたくないから、意気込まずに気軽に何にでも踏み込みました。時に、初めてのこと、自分が興味持ったこと、それらに挑戦するのはとても怖くて、不安に思うこともある。それでもやっぱり、自分に正直に生きたいから、やりたいことには挑戦することを私は大切にしています。それでこそ、Hirose Yukinaですから。

そして今、私は、もっともっと自分の視野を広げたいって思ったから、留学に挑戦しようとしています。将来なんて、誰もわかんないんだから、恐れる前にやる。やらずに後悔なんてしたくない。たとえ、出来なくても挑戦は忘れない!これが、あたし流。だから、皆もTake it easy!(写真: 右)

PROFILE

Yukina Hirose
香川県・香川県立丸亀高校出身
ニューヨーク州立ロックランド・カレッジ進学