第30期生メッセージ集

ありのままに

ありのままに

「今の私を変えたい!」これが、私が大学留学しようと思った一番の理由です。

私はずっと自分の生き方に疑問を抱いていました。
高校三年間偏差値が全てで、四年制大学に行くことだけを目標に勉強する。
その人の価値が偏差値で決められてしまう。
そんな日常が窮屈でした。
「大学留学など、すごく頭のいい人が考えるもの。」と一線を引いていました。
だらだらと受験生を続けていた私は入試会場で試験ギリギリまで赤本や参考書類を見返し「この大学に入りたい!」と強い意志を持った受験生を前にして、この三年間何をしていたのだろう…と全く自分と向き合っていなかったことに気づき、情けなくなりました。と同時に、自分に嘘をつくことをやめよう。と強く思いました。

日本の大学には私の興味のある『映画』『舞台芸術』を充実した環境で学ぶことのできる大学がありません。
だから私は大学に行く意味を見出せなかったのです。
しかしこれ以来、大学に入って、自分のやりたいことを、学びたいだけとことん学ぼうと思うようになりました。

もし今進路に悩んでいたら、自分が失ったら困る方を選択してください。
高校生のうちに自分の人生の選択をできる人はそう多くはありません。
私もそのうちの一人でした。
しかし、NICに来て本当に正解だったと思います。
さまざまな年代の人と同じ教室で学べるのはとても刺激的だし、名前で呼び合うので生徒、教員たちの親密度がとても高いです。でも必ずしもここが良いなんて断言はできません。正直言って寝る時間や遊ぶ時間がないほどNIC生活はきついです。でも私はここに来てかけがえのない仲間や機会に出会うことができました。もし生ぬるい生活に浸っていたらこれほど思い入れのあるものに出会えなかったでしょう。だからNICには感謝しています。

人の数だけ道があります。
これから社会に旅立つ皆さんは学校の先生や家族のさまざまな意見を聞くことでしょう。私は生きることにおいて一番大切なことは、他人を思いやること、誰かのために生きることだと思っています。しかし、誰かのために生きることと誰かのいいなりになることは違います。自分の思うように、人のために生きつつ、自らの手で自分の道を切り開いていってください。

PROFILE

Mizuki Kobayashi【東京校】
高崎女子高校出身
カリフォルニア州立ディアブロバレーカレッジ進学