第30期生メッセージ集

心からの感謝を。

心からの感謝を。

NICに入ってからの毎日は飛ぶように過ぎ去ってゆき、いつの間にか冬が来ていた。前向きに、自分を大切に生きることの大切さを知った一年だった。

国際平和に貢献したいとの思いから留学を夢見て来た私は、新聞奨学生としてNIC に通う事を決意した。
1日7~8時間働く私にとってNICは人生の中で最もハードな時間だったと思う。思っていた以上に厳しい仕事だった。中高と勉強に多くの時間を割いて来た私にとって、勉強したくてもする余裕のない環境が辛くて、自己嫌悪にも陥った。過去の自分と比べてできるようになった事を見つけて、自分で認めてあげることの大切さに気づかなければ、続けてゆくことは難しかっただろう。朝は眠いし、課題は終わらないし、疲労は溜まっていくし、辛い事を挙げたらきりがない。友達にも迷惑をいっぱい掛けた。仕事をやめようと思ったこともあった。先生に泣き崩れたこともあった。でも私はまだここにいる。たくさんの人々の助けを借りて。それが何よりも私が誇れることであるし、周りの人々がサポートしてくれていた証だ。ディスカッションやプレゼンなど皆でやる課題の時は、みんなも忙しいのに予定を合わせてくれ、労いの言葉を掛けてくれた友人達。親身に相談に乗ってくださったスタッフの皆さん。長所を見つけ伸ばしてくれた先生達。何よりも留学したいと言った私を尊重し応援してくれた大切な家族に心からの感謝を。

最近やっとほんの少しだけではあるけれども、余裕が生まれて来たと思う。
新聞配達をすることの今まで気づかなかったメリットにも気づいた。目に見えなかった結果も少しずつ、ついて来た。
自分がやっている事を好意的に受け取ってもらえるようになった。こんなに辛い毎日を送れたのであれば、これから先の未来、「あの時よりましだな。」と思えるようになると思う。なんだか未来が明るく見えて来た気がする。

そこのあなたがもし新聞奨学生として働くことを迷っていて、学力だけを伸ばしたいのなら私は勧めない。
しかしこの生活を送る事であなたの人間性は間違いなく成長するだろう。

PROFILE

Yo Shinomiya【東京校】
国際情報高校出身
カリフォルニア州立シトラスカレッジ進学