スイス留学の体験談 2014年

ホテル業界を目指す後輩の皆さんへ/スイス ホテルマネージメント スクール

私がSHMSを勧める理由

ホテル業界に興味がある、人に会うのが好き、外国語が好きで仕事で使いたい、世界各国へ飛び回りたい、人に喜んでもらうことが好き。もし今挙げた事が自分に当てはまるようならこのSwiss Hotel Management School（以下SHMS）をお勧めします。

SHMSのカリキュラムはとても実践的で大変ですが、やりがいもあります。

1年目は、Food & Beverage と言って、レストラン経営全般について徹底的に学びました。
経営に必要な会計学、マネージメントについての理論はもちろんのこと、サービスとキッチンの実習も徹底的に行います。1年生は週に1度必ずローテーションでキッチンに入って全学生分の食事を作ったり、学生へサービスをします。

SHMSは全寮制で、朝昼晩３食すべてを校内にあるカフェテリアで食べます。基本食事はカフェテリアでビュッフェ形式なのですが、別にフレンチのファインダイニングもあり、フルコースを無料で食べることができます。キッチンからサービスまで２４時間すべてが、ホテルの勉強です。

２年目の現在は、ホテル経営について学んでいます。セールス＆マーケティング、イベントマネージメント、ハウスキーピング、フロント業務など、すべての分野を網羅します。現場実習はもちろんのこと、マネージャープリンシプルという教科もありマネージャーとしてどう部下を使っていくかという知識・理論も学んでいます。

2年目のカリキュラムで大きく取り扱われるのはバンケットです。

バンケットのイベントではサービス、キッチン、デコレーション、エンターテイメント、アカウンティング、マーケティングの部門があり、まずジェネラルマネージャーを決めてから部門ごとにマネージャーとアシスタントマネージャーを決めます。初めにバンケットのテーマを決め、約10週間の時間の中でそのテーマに沿うようにそれぞれの部門がアイディアを出し合って行動していき、実際に100人程のゲストを呼び一大行事として成功させていきます。非常に大きな行事ですので学生間で衝突があったり、ストレスが溜まったりと大変な場面が多いですが、バンケットを終えたときの達成感は言葉で表せないほど嬉しいものです。

SHMSの特徴とは

またSHMS の大きな特徴のひとつにインターナショナルデイというイベントがあります。インターナショナルデイでは大使館や国の代表者と言った方々が来賓として学校を訪れ、それに向け学生たちは各国を代表したカクテル、ブュッフェを振る舞い、またパフォーマンスも披露します。その行事も大きいもので毎年約400人の来賓が訪れます。学生によるカクテル、ブュッフェ、パフォーマンスは来賓の方たちからどの国がよかったかと票を入れてもらい競い合います。

ちなみに、昨年はカクテルが二位、ビュッフェが一位、パフォーマンスが二位と輝かしい結果を残しました。日本のみがここまでの結果を残すことが出来ました。

SHMS ではインターンシップも必修です。約半年間の勉学を学校で終えた後、残りの半年間を自分でホテルやレストランを見つけ、連絡を取り、雇ってもらい、働かなければなりません。私はスイス、ローザンヌにあるイタリアンレストランで6 か月間働きました。

仕事中は主にフランス語を話し、英語はもちろん、多少のイタリア語も話す必要がありました。毎月給料も頂き、その中からアパート代、食費等々全て自分でやりくりしないといけません。そのお蔭があってか、より自立的になり、一人で生きていく力が成長したと思います。

また、バンケットではエンターテイメントマネージャー、インターナショナルデイではカントリーリーダーを務めました。初めて二つの重役を担うことになり、初めの頃はどうチームを引っ張りまとめていけばよいのか分からず不安が募る毎日でした。
しかし仲間や先生に毎回相談したりアシスタントも大変協力してくれて一心不乱に努力し、最後は皆から一番期待される部門と国になりました。

ホスピタリティで得られる感動

こういったように学校の授業はどれも実践的で実際の仕事で使えるように学ぶことができますし、授業以外のアクティビティも活発的で学校での生活はとても充実しています。

人を喜ばせる仕事、人のためにする仕事は、どんな仕事であれ素敵なことだと思いますが、ホスピタリティ業界というのはその最たる仕事だと思います。自分の努力が報われた時、お客様に喜んでいただいた時の感動は何ごとにも変えられません。

長いホテルの歴史があるスイスでホスピタリティを学んでみてはいかがでしょうか？