就職活動の体験談
試練があるから、もっと強くなれる。
藤田 好美さん
ネバダ州立大学リノ校 看護学部卒業 / 北海道室蘭栄高校出身 / NIC第15期生
日本赤十字社医療センター 正看護師
勉強は楽しむことができる
NIC時代の私は毎日勉強に明け暮れていました。高校までは、勉強にあまり意味を見いだせず、苦痛でしかありませんでしたが、NICに入学してからは自分の目標に向かうステップの一歩一歩として、大変でも前向きに楽しんでいました。“勉強は楽しむことができる”という事実は、わたしの人生にとって衝撃であり、同時に大きな発見でした。そして何より、同期との出会いです。留学という一風変わった夢を目指した仲間との出会いは、当時も、そして現在の自分にとっても大きな宝です。彼らとは一生の絆で繋がっていると感じます。
挑戦して本当に良かった留学
アメリカでは艱難辛苦、色々ありましたが、留学経験を一言で表すと「挑戦して本当に良かった!」に尽きます。わたしは結構泣き虫なので、初めの何ヶ月かはよく泣いていました。しかし、どうにかしてアメリカ生活に馴染みたい、送り出してくれた両親のためにも、卒業してお返ししたいという思いがあり、留学仲間と一緒にクラブに入ったり、つたない英語力でも図書館でアルバイトを始めたりと、今までの自分にないくらい積極的に活動できました。その積み重ねが、また自信につながり、最終的にアメリカ人にも難しいとされる看護学部を卒業できた結果に繋がっていったのだと思います。
“看護師”として働きたい
卒業後、米国正看護師の資格を取り、アメリカで約1年看護師として働いていましたが、ビザの関係で帰国せざるを得なくなりました。帰国後は、英語を使うお仕事をと思い外資系証券会社に勤め、看護師ではなくて会社勤めでもいいか、と思っていました。しかしそこで働くうちに「ひとと直接関わり、その方の人生に触れられる“看護師”として働きたい」と気づきました。流れのままに看護師を続けていたのではこの思いには出会えなかったと思うので、今振り返ると帰国や企業での経験もすべて意味があったのだと思います。どこの国でも看護師不足の状況ですので、日本での就職活動はあまり困りませんでした。
日本赤十字病院は国際的にも認められる赤十字社の一員として、災害救援でも日本の先端であるという印象がありました。日本以外の国を経験し、世界共通語である英語を学んだものとして、人の役に立ちたいと願ったときに、赤十字の理念に惹かれたからだと思います。
本当に願う方向性が見えてくる
私は自ら苦境に飛び込むことで、知り得なかった新しい自分に出会えました。試練があるから、もっと強くなれる。本当に願う方向性が見えてくる。様々な方に支えられて、留学というすばらしい経験をさせていただきました。これからは、その方々に恩返しができるよう、一生懸命生きていきたいと思っています。