第27期生メッセージ集【大阪校編】

私の未来のお客さまへ

小さい頃から踊ることが大好きだった。私には忘れられない言葉がある。それはバレエの発表会が終わった後、私の踊りを観てくれた人が言ってくれた『楽しそうに踊っているさくらちゃんをみてると笑顔になるよ。』という言葉だ。とても嬉しかった。人に何も出来ることがないと思っていた自分が、人を笑顔にできた。こんなにやりがいがあるものは他にないと思った。いつの間にか私の夢は、場所はどこでもいいから踊り続ける、感情を身体で表現する、観てくれる人を笑顔にする、になっていた。

高校での生活は友達とのいざこざがあったり、居場所がなくなってしまったりで人と関わることが苦手になってしまっていた。誰かと居たくても独りが好きだと言い、思い込んで、現実から逃げていたのかもしれない。そんな中、学校では進路の話が始まっていた。将来海外に行きたいと思っていたので、大学に入ったら留学をする!と何も考えずに決めていた。そしてその年の夏、私の運命を変えると言っても過言ではないNICと出会った。唯一私を気にかけてくれていた友達の付き添いでNICのオープンキャンパスに行ったことがきっかけだった。そこでたくさんの話を聞き私はここだと勝手に運命を感じていた。視野が、世界が、広がった。この日から私の考え方が変わっていった。

海外に行くんだ!と考えたら、人とコミュニケーションをとれなければ話にならないと思った。私は変わるんだと決意し、髪の毛も短く切った。そしてNICに入ってからは、常に笑顔でたくさん話す努力をした。今でも自分のコミュニケーション能力は低いと思うが、人と話すことがこんなにも楽しいことに気づけたことが幸せだ。私のどうでもいいような話を聞いてくれて、笑ってくれて、月日が流れていく中で自分の居場所みたいなものを見つけたような気がした。今のNIC生活が楽しくて仕方がない。

私の周りには苦労しながらも私にたくさんのサポート、愛を与えてくれる優しい家族。
今までたくさん一緒に練習して競い合って来た、良きライバルで友達のバレエのみんな。
今の私を作ってくれて、このNIC生活を毎日必死に生きている姿がかっこいい大切な友達。そんなみんなを含め、今までの人生に関わってくださった方々に、私の立つ舞台で笑顔になってもらうことが、今の目標だ。

PROFILE

Sakura Ishiko
大阪薫英女学院高校