第31期生メッセージ集

人と違うことをするということ

人と違うことをするということ

私の高校生活はとてつもなく幸せでした。
周りには常に自分に刺激を与えてくれる友達や先生が沢山いて、私が特別努力しなくても常に楽しくて充実していました。
しかし、ふと自分の周りの人たちをみて、私はみんなと比べて何か得意なものがあるかと考えた時に何も思い浮かびませんでした。しかも、周りの友達は高3の夏くらいから本格的に受験し始め、秋頃には大学合格者が学校にうようよいるのに、私は将来の夢も決まっていない、行きたい大学もない、模試は常にD判定。
だからと言って必死になって勉強するわけでもなく、なんとなく塾に行ってなんとなくテキストをこなして毎日を過ごしていました。

でもある日、一人の友達にNICの説明会に誘われて、前から1年でもいいから留学をしたいと、ずっと思っていたのでなんとなく行ってみました。
NICの説明会を聞いて私の前に留学という新しい道ができました。
しかし、この時の私は人と違うことをすることにすごく不安を抱いていて、みんなが大学に行っている間自分だけ勉強づけの毎日はなあ、と迷っていました。でも、このまま日本の大学を受験しても自分の志望校には受からないだろうし、受かったとしてもその学部が自分の本当に行きたい学部かどうかもわからないと思い、NICに入学することを決めました。
受験勉強を早く終わらせたいという気持ちも少しはあったと思います。

Hana Fukuda

写真右: Hana Fukuda

NICに入学が決まり、入学までの数ヶ月間はとても辛い期間でした。
進路が決まっても大学は決まったわけではないし、何より友達や先生、親戚にNICの説明をするのがとても嫌でした。
NICと言っても絶対に分かってもらえないし、人によっては聞いたことのない名前に怪訝な顔を浮かべる人もいました。
でもそんな中、高校の先生の何人かと祖父が、人と違う進路を選ぶことはとてもすごいことだと褒めてくれました。
私はまだ何も成し遂げたわけでもないのに褒められるのは少し恥ずかしかったけど、この人たちのおかげで人と違うことをすることが少し誇らしく思えました。

今NICに通っていて幸せかと聞かれたら、素直には「はい」とは言えません。
毎日宿題に追われるプレッシャーや寝不足のせいで学校はとても辛いけど、将来のことを考えるとワクワクします。
NICに通わせてくれて留学に行かせてくれる両親や、NICで共に頑張っている友達に感謝して、将来の幸せに向かって歩んで行きたいです。

PROFILE

Hana Fukuda【東京校】
東京都・国際基督教大学高校出身
カリフォルニア州立ビュートカレッジ進学