ウィリアム・アンド・メアリー大学William & Mary(College of William & Mary)

ロケーション
ウィリアムズバーグ, バージニア州
タイプ
州立
設立年
1693
総学生数(学部生数)
8,773(6,256)(1)
教職員数
663(1))
学生-教職員比率
11 : 1(1)
学生男女比率
43 : 57(2)

Overview

ウィリアム・アンド・メアリー大学(William & Mary)は、1693年に、イングランド王ウィリアム3世と女王メアリー2世による認可に基づき創設された。
アメリカでは、ハーバード大学に次いで、2番目に歴史のある公立大学です。

アイビーリーグの学校よりもはるかに低いコストで優れた教育を提供する州立支援機関である「パブリックアイビー」に指定された米国の8つの大学のうちの1つです。
40を超える大学院と専門的な学位を与える最先端の研究大学と謳っています。

ウィリアム・アンド・メアリー大学の11対1の学生と教員の比率は、トップの公立大学の中で最も低く、ウィリアム・アンド・メアリー大学の伝統的な教育への取り組みを強化するのに役立つ要因です。87%のクラスの生徒数は40人未満で、半分以上のクラスの生徒数は20人未満です。

歴史ある建造物

ウィリアム・アンド・メアリー大学のキャンパスは、バージニア州ウィリアムズバーグに、1,200エーカーあり、2011年には、アメリカの旅行雑誌「Travel + Leisure」によって、米国で最も美しい大学のキャンパスの1つに指名されています。

レンビルは、現在も米国で最も古い大学の建物で国定歴史建造物であり、今でもそこで授業が行われています。建築家クリストファーレン卿にちなんで名付けられた象徴的な建物は1699年に完成し、ウィリアム・アンド・メアリー大学の何世代にもわたり、学生に教室、図書館、食堂、礼拝堂を提供しました。

ウィリアム・アンド・メアリー大学

Photo by Ken Lund (CC BY-SA 2.0)

公式YouTubeビデオ

Ranking

World University Rankings 2022The Times Higher Education
301–350
QS World University Rankings 2022The QS Top Universities
651-700
US College Rankings 2022The Wall Street Journal/Times Higher Education
78
2022 Best National University RankingsUS News Best Colleges
38
2022 Top Public SchoolsUS News Best Colleges
10
America's Top Colleges 2021Forbes
51

Tuition & Fees

2020-2021年 バージニア州非居住学部生の年間費用見積2020-2021 Annual Costs for OUT-OF-STATE Undergraduates Students

学費Tuition
40,089
費用Fees
6,765
寮費&食費Room & Board
13,356
書籍、旅行&付帯事項Books, travel and incidentals
3,160

上記費用は、ウィリアム・アンド・メアリー大学「Tuition & Fees」より抜粋しております。その他の費用および詳細は、同ページをご覧ください。

上記費用は、見積であり、最新の費用ではない場合がございます。大学ウェブサイトでご確認いただくかNIC事務局までお問い合せください。

Academic Programs

設置学部学科

芸術学部

アフリカーナ研究プログラム

学際的アフリカーナ研究、アフリカーナ研究

アメリカ研究プログラム

アメリカ研究

人類学科

人類学、先住民研究

応用科学学科

応用科学:計算生物学、応用科学:マテリアルサイエンス工学

芸術美術史学科

美術史、美術史:一般美術史、美術史:クリティカルキュレーショナル研究、美術史:建物環境研究、スタジオアート:描画、スタジオアート:絵画、スタジオアート:版画、スタジオアート:写真、スタジオアート:建築、スタジオアート:陶芸、スタジオアート:彫刻

生物学科

生物学、生化学

化学科

化学、生化学

西洋古典研究学科

西洋古典研究、西洋古典研究:古代ギリシャ学、西洋古典研究:ラテン学、西洋古典研究:西洋古典文明学、西洋古典研究:西洋古典考古学

計算応用数学統計学プログラム

計算応用数学統計学:応用統計学、計算応用数学統計学:数理生物学

コンピューターサイエンス学科

コンピューターサイエンス

データサイエンスプログラム

データサイエンス

経済学科

経済学

教育研究プログラム

教育研究

英語学科

英語、英語言語文学、クリエイティブライティング学

環境科学政策プログラム

環境科学政策学、環境科学政策学:政策、環境科学政策学:科学

映画メディア研究プログラム

映画メディア研究

ジェンダーセクシャリティ女性研究プログラム

ジェンダーセクシャリティ女性研究

地質学科

地質学:一般地質学、地質学:環境地質学、地質学

空間分析センター

地理情報科学

グローバル研究プログラム

グローバル研究、アジア中東研究、アジア太平洋諸島系アメリカ研究、ヨーロッパ研究、ラテンアメリカ研究、ロシア&旧ソビエト研究

政治学科

政治学

歴史学科

歴史学

国際関係プログラム

国際関係学

ユダヤ研究プログラム

ユダヤ研究

キネシオロジー健康科学学科

キネシオロジー健康科学、キネシオロジー健康科学:医療関連学、キネシオロジー健康科学:人間栄養学、キネシオロジー健康科学:プレ医学、キネシオロジー健康科学:公衆衛生学

言語学プログラム

言語学

海洋科学プログラム

海洋科学

数学学科

数学、数学:応用数学、数学:プレ大学数学教育学、数学:基礎数学

近代ルネサンス研究プログラム

近代ルネサンス研究

軍事科学プログラム

軍事科学リーダーシップ学

現代言語文学科

アラビア研究、中国研究、フランス&フラン語圏研究、ドイツ研究、ヒスパニック研究、イタリア研究、日本研究、ロシア研究、他言語者向け英語教育学

音楽学科

音楽

神経科学プログラム

神経科学

哲学学科

哲学

物理学科

物理学、物理&工学物理&応用デザイン学、物理学:プレ医学

心理科学学科

心理学

公衆衛生学プログラム

公衆衛生学

公共政策学科

公共政策学

宗教研究学科

宗教研究学

社会学科

社会学:一般社会学、社会学:グローバリゼーション学、社会学:健康医療幸福学、社会学:犯罪法律社会学、社会学:社会問題政策司法学

演劇スピーチダンス研究学科

演劇、ダンス

経営学部

会計学、経営分析学+データサイエンス、経営分析学+サプライチェーン学、経営分析学、財務学、国際経営学、イノベーション起業家教育学、マネジメント組織リーダーシップ学、マーケティング学、サプライチェーン分析学

教育学部

初等教育学、初等教育学:第二言語としての英語&バイリンガル教育学、初等教育学:特殊教育学、中等教育学(6-12年生):英語、中等教育学(6-12年生):数学、中等教育学(6-12年生):科学、中等教育学(6-12年生):社会学、教育研究

ウィリアム・アンド・メアリー大学ウェブサイトより抜粋した2020年7月現在の設置学部学科です。最新のものではない場合がございます。

設置学部学科の詳細については、ウィリアム・アンド・メアリー大学「Undergraduate Majors & Minors」ページをご覧ください。

学士号課程以外の大学院課程、ファウンデーションコース等については、個別にお問い合わせください。

Alumni Message

ウィリアム・アンド・メアリー大学へ進学した先輩の留学体験談

Hiroaki Umehara

ウィリアム・アンド・メアリー大学 心理学科NIC 第17期生 / 神奈川県立茅ヶ崎北陵高校出身

幸せの定義が180度変わった
ハーバードやコーネルを蹴って来る大学

『College of William & Mary』を知っている日本人は少ないが、アメリカではよく知られる全米を代表する州立大学である。全米の州立大学の中で、バークレーやバージニア大学とならびトップ5に入る。また、ハーバード大学の次に古い歴史をもつ大学で、トーマスジェファーソンをはじめ、3人の大統領が輩出している。

「大学として運営を始めたのがハーバードより少し遅かったみたいで、実際にはハーバードより先に授業はやっていたようです。」とはHiroakiさんの言葉。

全米で8校しかない『The Original Public-Ivy』の1つとして知られ、ハーバードやコーネルなどのアイビーリーグの名門大学を蹴って入学する学生も多い。

「単純にオールAの成績でも入れないそうです。必ず部活動やボランティア、アルバイトなど課外活動をやっていないと合格できない。」

8、9割が寮に住んでいるというウィリアム&メアリーではほとんどの学生が課外活動をやっている。「日本流に言えば『文武両道』です。でも皆高校時代から優秀だっただけに、大学でBをとると『なんで私がBなの?』って悩んでいます。高校と大学は違うから当然なのですが。優秀すぎるのも問題ありですね(笑)。」

日本の文化を伝授

キャンパス内にたくさんの寮がある。その中でも『Language-House』という寮は、さまざまな外国語に興味のある学生が入る寮で、フロアごとに『German-House』、『Japanese-House』などという名前がついている。大学として、学生が英語以外の言語を身につけることを推進しているのだ。

「僕が住んでいるのは、『Japanese-House』です。日本語に興味があるアメリカ人や他の国からの留学が20名くらい居ます。日本への留学経験をもつ人はいないのですが、皆一生懸命日本語を勉強しています。」

日本に興味をもつ学生にはインドア派が多いという。
「どうしてもアニメやテクノロジーが中心。僕はそういった日本の暗いイメージ(笑)を変えたいので、彼らを一生懸命アウトドア派に変えるために頑張っています。」

ちょうどこの夜は、Japanese Cultural Association(JCA:日本文化クラブ)主催の秋祭りが予定されており、皆その準備に追われていた。
「JCAのメンバーは皆アメリカ人だったのですが、前期の祭りを見て、『これじゃいかん』と(笑)。本当の日本を伝えたいと思って、今年は影のリーダーとして秋祭りを盛り上げます。」

金魚すくいやヨーヨーなどのグッズを日本から送ってもらった。また、M&Mのチョコを『はし』ですくうゲームや、わさび入りの激辛おにぎりを食べるゲームなど、日本の文化を楽しく紹介するイベントがめじろ押しである。

普段の生活でも日本から大量の水風船を送ってもらい、寮の前のグランドで水風船合戦をやったり、夜中に皆を叩き起こしてフロア対抗のキックベース大会をやったり、Hiroakiさんはリーダーシップをとって頑張っている。
「Language-House内のサッカー大会も企画開催したんです。でも一度きりで終わらないように、チームをつくって、週3回は練習。僕がやらないとみんなすぐインドア派に戻ってしまう(笑)。」
そういったHiroakiさんの影響なのか、ルームメイトのAndrewくんやガールフレンドのSarahちゃんも来年から日本の大学に交換留学するという。2人ともとても流暢な日本語を話していた。

Hiroakiさんは、それ以外にも大学のサッカー同好会にも入っている。「公式クラブではないんですが、部員も100人以上います。今度大学の公式クラブになれることになって。そうすれば部費も少しもらえます。」
その中で堂々とレギュラーポジションを獲得し、週4回の練習に励んでいる。

また、日本語クラスのTA(助手)もやっている。
「シャスタにいたときから続けているのですが、授業の補講でドリルをやるんですが、その先生をやって、おかげさまで給料も少し頂いています。」

幸せの定義が180度変わった

Hiroakiさんは元々スポーツビジネスをやりたいと考え、国立信州大学教育学部を含め、いくつかの大学を合格した。
「それから母親がNICの資料を見せてくれたんです。『本当は、落ちたら見せようと思ったんだけれども。』って言って。」

それから本格的に海外進学を検討し始めた。そして日本の大学への入学を辞退しNIC入学。
「早くアカデミック(教養課程)に進めるようにがんばろう、って息巻いていたんですが、3月からのヘッドスタートに参加していきなり鼻っ柱を折られたというか。自分より優秀な人がたくさんいた(笑)。」

1学期目は最上級のHAクラスに入り「やってもできない自分を改めて発見した」というHiroakiさんも無事2学期からアカデミックに進級し、NICで1年分の単位を取得、カリフォルニア州のシャスタカレッジに進学した。

「シャスタカレッジの勉強は正直、NICよりも楽だったので、勉強以外のこともがんばろうと思って、サッカー部のトライアウトも受けてサッカー部に入部しました。」

この経験がHiroakiさんを大きく変えた。
「自分を認めてくれる居場所ができたというか。。。毎日夜遅くまでサッカーを一緒にやって。。。メキシコ系の学生が多かったんですが、彼らから多くのことを学びました。」

「何が幸せなのか、幸せの定義、価値観が180度変わりました。それまではスポーツビジネスで成功すること、すなわちお金持ちになることを目指していたんですが、彼らと触れることによって、物質ではなく、人と交わったりして得られる『内からの幸せ感』が本当に大事だと気づいたんです。たしかにいろんなことに文句を言っているのは、『金持ち』の人に多い(笑)。」

『幸せになる能力ってなんだろう?』そう考え、Hiroakiさんは専攻をビジネスから心理学に変えた。
「今は本当に『留学してよかった。』って思います。『留学しなきゃよかった』と思うのはテストの前日だけ(笑)。考え方が180度変わったし、特に人に対する接し方が変わった。」

サッカーで北カリフォルニアの代表メンバーにも選ばれ、代表戦にも出場した。そしてシャスタカレッジで1年間学んだあと、ウィリアム&メアリーへ3年次編入。成績は、NICでとった『Natural Science』のみABで、あとはすべてオールAを維持し、ウィリアム&メアリーへ移った。

「ここには日本人は5人くらいしかいない。でもみんなアメリカで育った人とか、日本でもインターナショナルスクールに行っていた人で、日本の高卒は自分だけのようです(笑)。」

固定観念は敵

日本からカリフォルニアへ、そしてバージニアへと学びの場を変えてきた。
「全然文化が違う。カリフォルニアとバージニアも同じアメリカなのに、全く違う文化です。」

そういう経験を通じて感じたことは、
「固定観念は『敵』です。まずは固定観念を捨てないことには、環境に適応することはできない。よくいますよね、どこに居ても楽しめるやつと、どこに居ても楽しめないやつ。その差は柔軟な考え方をもてるかどうかだと思います。」

ウィリアム&メアリーは全米の大学でもっとも教授対学生の比率が低く、その割合は1:12。一クラス5人のクラスもめずらしくない。
「もう、ひと時も休めない。ずっとディスカッションでしゃべっていなきゃならない(笑)。」

そういって笑うHiroakiさんは、心理学以外にもいろいろな科目をとっている。
「宗教学のクラスで『移民の宗教史』というのをとっているんですが、500ページの教科書が2冊、加えて1,500ページの資料を1ヶ月で読まなければならないんです。」
学生同士で手分けして読まないのか、と尋ねると、
「必ず自分で読みます。もちろん皆そう。英語でも知識でも負けるのが悔しいので、いつも『本気』でやっています。」

日本文学のクラスもとった。
「現代だと三島由紀夫とか太宰治、古典だと源氏物語もやりました。」先生はもちろんアメリカ人で、教科書も全部英語で書かれている。
「解釈の仕方が全然違う(笑)。文化が違うことこんなにも読み方が違うものかと。。。」

『自分ができない』と思うと頑張れると言う。
「ウィリアム&メアリーは皆優秀で、自分ができないという気持ちになるので、環境としては最高。」というHiroakiさんは『自分で選んだからやるしかない。』とこれまでの平均成績も4段階で3.85をキープしている。

『金曜日は遊んで、土日はまた勉強(笑)。』という生活スタイルだが、
「自分だけでなく、みんなそうなので、それが習慣になっています。」

『人間力』=幸せを感じる力

『周りに流されるのがイヤ。』というHiroakiさんは、どんな事が起こっても、自分の一貫した姿勢が大事だと言う。
「いやな事があったから、『もうヤメタ。』になるのではなくて、それによってどう自分を成長させられるか。外部からの支配ではなく、自分で自分の人生をクリエイトできるように。そしてつらいことや悲しいことを自分の人生にプラスにできるようになることが、自分の目標です。」

「お金や洋服などの物質を持つことが幸せになる条件ではないし、『幸せになる能力イコール(=)幸せを感じる力』そしてそれが『人間力』だと僕は思います。

今自分が体験している喜びを後世に伝えたいし、こういう力を養う教育ができる『教育者』になることが現在の夢だというHiroakiさん。
「正直言って、NICに居たときは、廣田先生が言っていることは理解できなかった(笑)。でも今ならすこし分かる。人間の根本は教育だし、教育は人を変えると思います。」

日本に居たときは、『自分の意見をもつことが大事』だと思っていたHiroakiさん。アメリカに来てからは、『自分の意見をもちながら、相手の意見を聞いて、自分の意見を客観的にみる力も大事』だと思うようになったという。

寝る時間もないのではないかと思われるくらい、忙しい生活を送っているHiroakiさん。インタビューの場所として選んだ大学内のカフェテリア(学生食堂)に向かう道中でも多くの学生や先生に声を掛けられ、また、学食内のおじさんおばさんとも顔見知り。学部生が5,000人大学院生も含めて7,000人という小さな大学で、Hiroakiさんの大学への貢献は計り知れない。

Hiroaki Umehara